2008年12月8日月曜日

Topページのデザイン候補

Filednetウェブ構築委員会では、コアメンバーで会合以外でもネット上の議論をしています。
Topページのデザインは、ONさん(http://www.on-01.com)に頼むことにしました。
そしてそして、図案が届きました!





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あなたなら、どれがいいですか?

委員会メンバーと、AA研の事務の方々、ほかのプロジェクトの方々などに意見を聞いて回りました。

ブルー  2
茶      4
黒     2
淡いブルー 2
グリーン 2
赤    2

ということでした!
じつは茶色は初めのデザイン披露のときに見せてもらったもの。
グリーンもかわいくて捨てがたい。
ちなみに黒は、男性2人。黒ははっきりして見やすいんだそうです。
赤と黒がばっちときまってはいます。
赤もアクティブな感じでいいかも!と、一枚一枚みていると
きまらないものです。

茶をベースに、ロゴ部分や捨てがたいかわいいグリーンもいれて、
フィールドワーカーを連想させるグリーンと茶を基盤に、修正をお願いしました。
(フィールドによって、色のイメージは違うかもしれませんね。)
まえ、オセアニストの友人に写真をみせたら、イメージが茶だと言っていました。
オセアニストの写真は、海が多いので、やはりブルー。
そういう違いも議論したらおもしろそう。
ではでは、本決定をお楽しみに。

2008年10月30日木曜日

2008年10月6日第3回ミーティング@極地研

第三回のミーティングは、場所を変えて極地研で行なわれました。今回はまた新しく、南極の昭和基地における隊員同士の連絡の場であるウェブサイトを作っていたwikiのスペシャリストSさん、James所属のシャープなYさんが加わってくださいました。第二回でのノルマ、メンバーそれぞれも書き込みを充実させること、そして身近な人をさそって登録、個人・地域のページについての情報を書き込んでもらうこと、その経験をへて気がついたこと・・・など、言いたいことをそれぞれに言ってもらいました。
↑ YasuakiさんがASAFASの事例を紹介

◆Takuroさんがもっとも早くページの充実にのりだしてくれたので、みなそのフォーマットにならいつつ構築していることがわかりました。つまり、人を誘うときもフォーマットを決めて書き込んでもらい、あと自由に書き足すスペースも作ればよい、ということに。
◆Sumitoさん、Kotaroさんは個人ページのほかに、フィールドであるロシアのページをよく書いてくれています。Kotaroさんのページの南極での写真は、やはり圧巻です。写真があると文字だけでなく、ページが楽しくなることは明らかです。またSumitoさんはグリーンランド、また記述方法で参考になったのは、「ある時点で自分が経験したこと」を自分の場合、という事例として書き込めばいいと思って書いた、ということでした。そうです、このサイトがめざすところの知の構築とは、個人の経験の構築であって、外務省などお役所が出す最新の一般化した情報、である必要はないのです。そこがまた、ウリだと思いました。また、異なる人が同じ地域に行ったときのことを、「私が行ったときはこうだった」と書けばよいのです。
◆なかなか、みなさん、「誘う」のが難しいらしい。日本人はやはり全般にシャイなんですかね。海外でウェブをたちあげるときの苦労と、おそらく?違うのだろうか。
◆研究会などにスペースをあげる、という点については、個人のページしかり、それがこのサイト内で増殖するのはおかしいので、あくまでも必要事項とリンクをはる、ということに。既存の、フィールドワーカーにとってためになるサイト、またフィールドワークする研究者たちのコミュなどを、横につなげるリンクをはることを目的にしたらいい。
↑ Sumitoさんは北海道から話題の生キャラメル、
Wakanaはケニアのナッツ、Takuroさんは韓国から
海苔をもってきてくれました。Yasuakiさんはひたすら説明をつづける・・・

◆Yasuakiさんはかなり頑張って地域のページも充実してくれています。見易さ、を追求して細かく項目をわけてページ化していることが、少し論点に。ようはwikiの使い方の問題で、関連づけ、階層化をうまくしないといけません、wikiは使い慣れるまで、ちょっとかかるかもしれません。同じwikiでもいろいろあるのですが、誰がいつ、どこを更新したかがはっきりと追跡できるmediawikiでやっていく、と決めました。セキュリティ上もそのほうがよい。しかし、mediawikiでなにができるのかは、そのときどきによって要研究。

◆参考になったのは、Sさんがご自分でつくっておられる、雪氷学会の北海道支部、山岳部、などなど管理なさっているさまざまなサイトを見せてくれながら、またその運営の苦労と工夫を語ってくれたこと。おおいに参考になりました。理系の人はウェブに身近にいるイメージが、どうも文系の私にはあったので、「なかなか思ったようにみなさん、書き込んでくれません」という苦労話にはちょっと驚きました。
◆しかし、どこに誰が、どのくらいの期間、出張しているか、というフォーマットとそれが自動的に表になってみられるシステムなど、みな感動してみました。どの地域に、誰がフィールドワークに行く予定なのか、またいま行っているのか、など分かるといいな!と。

これは、将来的にわれわれのサイトにも導入できるか課題です。
★せっかく極地研にきたのだから、とみんなで低温室に行って休憩?
 みな、順番に好きなダウンジャケットを選んで身に着けます。ごつい長靴もあり。みなわくわく状態。
事務局のTomokoさんの眼鏡、低温室からでてきたら曇っちゃいました。気温マイナス20度の世界なので。
 また驚いたことに(極地研ではあたりまえ)、中に入ったらダウンスーツを着た人たちが何人も、研究手伝いの作業をしていました。なかには南極から持ち帰った氷がたくさん。
◆大サービスで、お疲れさまの飲み会では、「男のなかの男」とよばれる極地研のM先生が南極の氷をもってきてくれました。欠片をもらって、各自グラスに浮かせて一杯やりました。とけるとき、音がしました。こまかな、シャワシャワシャワ・・・という音が。ウン億年前に閉じ込められた空気がでてきている・・・・
SumitoさんはDaichiさんに、「女の子をくどくときに使うといいです」と入れ知恵。たしかに、この音はいろんな想像をかきたてます。「ウン億年前の音がする」とか・・・目が遠くにいってしまいますね。たしかに、くらっとくるかもしれません(笑)。「南極の味がする!」と言ったら鋭いYさんに「南極をなめたことあるんかい!」とつっこまれました。
 飲み会には、北海道の気象庁の方、今度50次隊で南極に行く方、極地研のPDの方、などもくわわりそれぞれが専門のこと、地域のことを聞いたり聞かれたり、オンラインだけでなくやはりオフラインでの交流が重要だ!と会話が飛び交いました。異なる分野の人に、自分の研究、自分の分野についての傾向を話す――これはとても重要なことです。今回も、刺激にみちたミーティングでした。

2008年7月24日木曜日

2008年7月14日第2回ミーティング


第二回のミーティングは、新たに二人のメンバーが北大の低温科学研究所からSumitoさんがカムチャツカから帰ってきて参加、また先日は極地研見学でお世話になったKotaroさんがきてくれました。長崎熱帯研のOsukeさんは、いまケニアのヴィクトリア湖のほうへ。そして、Mediawikiにいちはやく書き込みを詳しくしてくれているTakuroさん、ネット事情を調べてきてくれたDaichiさん。いつも貴重なご意見、ありがとうございます。ペルーからご帰還のYasuakiさんは貴重なお土産、ペルーのチョコをもってきてくれました(写真)。
とにかく、Mediawikiにそれぞれの個人のフィールドや研究の紹介、他とのコラボの期待、などなどの情報を充実させること。それから、フィールドワークの方法、まずはこれ!というフィールドワークに必要なこだわりのお道具についての情報交換をする場から、地域的な生活技術にかんする最新の情報を溜める場、ある研究トピックについての場、などコミュニティのようなものもつくろうと。それに関しては、情報を共に構築しながら発信するmediawikiでなく、ほかのシステムのほうがいいかもしれないので、Facebookなどを試そうということになりました。

それから、写真もあったほうが楽しいので、それもFlickerかPicasaかを使うことも考えています。
mediawikiの使い方も、みんな、もっとマスターせねば!Chibaさんがいろいろと教えてくれました、みなメモとって学んでいます(写真)。
Takuroさんのつくったページを参考に、Chibaさんが地域ごとのページがつくれるように一覧もつくってくれたので、あとは、まずはコアメンバーが情報の充実に努力しましょう。。ほかの人のを見るのが楽しみです。そして、どんどん参加者を増やしていこう!Daichiさんによると、参加者が150人いれば、こうしたウェブサイトはうまくまわっていく・・・がんばりましょう。次回は、極地研にて開催か!?

2008年7月6日日曜日

極地研見学

2008年7月2日。極地研へ見学に行ってきました。総括班の外部委員になってくださっている本山先生、本プロジェクトに参加してくれるKotaroさんがいらして、案内してくれました。
 極地研は板橋にあります。
拙宅から歩いて25分でした。来春には移転とのことで、周囲の町の雰囲気と同様、どこか建物にも昭和の匂いがします。
 私のいるAA研とはまったく違う雰囲気。それぞれのフロアが専門別になっているそうで、廊下の壁にはふつうはあまりみない極地の地図が幾種類も貼ってありました。また研究室のドアも開放されていて(部屋によってはのれんもかかってますが)、研究者同士が連絡しあう空気の流れがあるように感じます。AA研が閉じすぎているのか・・・・
 噂の低温室。防寒具を借りてブーツもはいて、マイナス20度の世界。南極から持ち帰った氷などなどが保管されています。たしかに言われてみれば、南極でとってきた氷のなかにはウン百年前の空気が入っているんですね。氷のなかに「生きる」地球の過去を研究する分野なんだと思いました。まさに、大型冷凍庫です。私にはまったく良く分かりませんが、とにかく機器が多い。研究するにも、まずはこうした機器の使用に慣れねばならないのですね。それに比べ、人類学者は極端な話、身ひとつでいけばいいだけです。十数分入っていたでしょうか、耳と鼻がすっかり赤くなりました。まさに極地のフィールド擬似体験。
小島先生にお願いして、極地で収集してきた隕石をみせていただきました。どろどろ鉄分がもえている形態を残した重い隕石、そして貴重な月や火星の隕石。氷の上に黒いモノがポコッと落ちて?いるものだそうです。説明してくださる単位がウン十億年前、ばかりで思わずぽかんとしてしまいます。人が文字に記録を残す以前の話。
 今春に南極調査から帰ってこられたKotaroさんに話を聞きました。南極調査は、いちど行くと長期で17ヶ月だそうです。思ったより長い。「人類学でもそのくらいでしょ」といわれましたが、たしかに。。
 初代は有名な「宗谷」、その後は「しらせ」の名前が続いているそう。模型が玄関入り口にありました。大型調査隊ということでしょう、船のなかで、また昭和基地で、あるいは基地から内陸調査にいく往復の1ヶ月から2ヶ月の共同生活。人類学では異文化との自分のギャップに苦しみ、なんとか自己コントロールをする努力をするわけですが、南極調査の場合は共同研究/生活する研究者コミュニティでの暮らしに適応する術がいりそうです。まあ、これまた広い意味でのフィールドワーク。
 もっともっと詳しく話を聞きたいですが、実際に訪問させていただいて、理系でフィールドワークをする研究者のありかたが、ほんの少し分かりました。必要な器具もおそらく予算も、まったく違う。対象が人間でない。ただ、海外にでてデータをとることで研究がはじまるということ、そのときに地域的なつながりで何かコラボできないか。どうかなあ。まずは、フィールドワークの方法を互いに披露していくことから歩み寄り、理解して何かつくれるのでは・・・と思いました。そして、単純に別分野の研究者が何に一生懸命になっているのか知ることは楽しい。まさにいい刺激です。ふつうの人からいえば、われわれフィールドワーカーはたんなる「物好き」かもしれないけれど、ここに「われわれ」といえる共通点が、やはりあることは確信しました。
 今後の理系フィールドワーカーとの交流が楽しみです。そして、AA研はやはり、もっと一般にも他分野の研究者にも、なにをやっているのか「見える」ようにしなくては全然ダメだなあと思いました。


2008年6月29日日曜日

2008年6月21日(土)H20海外学術調査総括班フォーラムでアナウンス!

2008年6月21日(土)に、H20年度の海外学術調査総括班フォーラムが東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で開かれました。
せっかく、全国から海外調査をする方々がお集まりになるので、このウェブ構築について関心をもってもらおうと、このウェブ企画のことを宣伝することにしました。ぎりぎりになりましたが、コアメンバーに相談して文章チェックしてもらい、配布資料をつくり、また帰ったら研究室などに貼っていただきたいなあ、とチラシをつくることにして(左:小田マサノリさんにつくってもらいました)、当日は10分ほど、パワーポイントでのプレゼンをしました。

プレゼンでは、このまえの会合でヒントになったSatoさんの、所属、分野をこえた人たちが研究についてあれやこれやと意見交換する「仮想研究室」って言ってくれたことや、若手研究者にとってのメリットとして、ウェブで知り合った研究者同士が互いの論文をレファーしあうこと!と言ってくれたTakuroさんのアイディアを組み込ませていただきました。また、前回のミーティング以降に始めたmediawikiの書き込みを紹介するのに、同じくTakuroさんのページを使いました!ありがとうございます。また、このまえの会合にはこられなかったKotaroさんも話題提供できてくれました。

呼びかけについては、総括班のHPと、私のHPにも載せました。
関心のある人は  fieldnet@tufs.ac.jp に連絡をもらう!ということにしました。
http://wakana-luo.aacore.jp/shiinoproject2
http://www.aa.tufs.ac.jp/~gisr/community.html

反応は、まずまず。すでにメールをくれた人もいます。
こちらも、どう動くか、作戦を練らねば!!次は、7月14日に集合!

2008年5月19日 第一回ミーティング

私はAA研のなかの、フィールドサイエンス研究企画センターというところにいます。そこの一つの活動として毎年、海外学術調査フォーラムというのが開かれます。文科省の科研費をとった研究代表者やその代理の人たちがきて、海外に調査に行くにあたって、さまざまな情報を交換したり、学振の方に直接に科研費のノウハウについて質問ができる機会です。
http://www.aa.tufs.ac.jp/~gisr/forum.html

参加者は分野も文理系をこえて専門分野はさまざまで、研究調査しに行く先も、まさに世界中。最近、「全球」なる表現があることも知りました。私など、ケニアばかりに通っていますが、全球をフィールドにしている人もいるのだ!かっこいい。
これが、どうも一年に一回しかないし、なんとも集まりの開催の仕方もルーティン化しているのかな?などとAA研にきて3年目の新参者である私はその空気を読み、おもしろく活性化できないかな、とずっと思っていました。思いついたのが、ウェブ利用です。フォーラムにいらっしゃるのは、すでにご自分の研究のために科研費を申請して、しかもそれが通ったベテラン。ちょうど、私の世代の前後というのは、有能な人も就職難でその力を発する場が少ない人がいるのも事実。でも、次なる学問を活性化するのは、われわれであって、なんとかしないといけない。でも一人では行き詰ってうまくいかないことも多い。研究も、もちろん一人でじっくり行うことがベースだけれど、これってどう?とか、共通した関心をもった人と議論して、新たな展開がみえたりするわくわく感は、なんともいえません。直接的に自分の学問に反映しなくても、それぞれに頑張っている人と会う機会があると、なんともいい刺激をうけます。フィールドワークをする者同士だったら、なおさら共感することも多そう。そうした、自分の研究もアピールし、たがいに情報交換したり、議論する場があったらいいなあと思います。  でも、実際始めるとなると、けっこうエネルギーはいりそう。なので肩をはらずに、初めから大きく看板は掲げないで、でも小さく実質的なものをつくりたい。そう思って、まずは小さく小さく、始めました。私自身の知り合いで関心をもってくれた人や、紹介していただいた方で、コアメンバーを決めました(写真:東京、つくば、京都、長崎から来てくれました!長崎からはカステラも!)。第一回のミーティングも、それぞれがウェブ構築にあたって考えている構想、リスク、ざっくばらんに、まず言いたいことを言いました!
 あまり、慎重になりすぎず、もりあがることが重要。話し合い、いい感じでした。まずはChibaさんのご協力もあって、mediawikiでお試し始動することに決まりました。