2010年7月22日木曜日

2010 July18 第5回Fieldnetワークショップ:フィールド映像を自分ですてきに撮影・編集しよう!

Fieldnetの登録者で、桃山学院大学で映像メディア論、映像制作実習を担当している南出和余さんに、講師をしていただきました。
連休の最中、西は長崎から、関東からもさまざまな大学からのご参加、ありがとうございました!!






プログラムは、こんな感じで。



<プログラム>
12時開始
フィールドワーカーがとるドキュメンタリー映像とは(作品鑑賞)
*ランチはお持ちになって食べながら。
13:30~14:30  企画とカメラワークの説明
14:30~15:00  撮影
15:00~15:15  休憩
15:15~17:30  編集
17:30~18:00  作った作品の上映(できれば)

カメラの構え方から、実際にみんなやってみます。
液晶画面はきにせず、クローズしてしまって、なによりも、しっかりと脇をしめてカメラを構えることが重要。手ぶれが何よりも避けたいこと!!




また、カメラを自分で動かす速度と、じっさいに映像としてみえる速度がかなり異なることが画面につなげながら比較すると、よくわかります。ですから、よーくがまんして、90度動かすにも、1,2,3,4、5、、、とゆっくり数えて、画面上でもふつうの動きにみえます。そうでないと、見ていて酔ってしまう・・・どんなに面白そうなことが後方で起っているらしくても、がまんして、カメラをもったままふりむかない!!





みんなそろって、先生のいうとおりにやってみています。






ざっと講義をうけ、いざ、カメラをもって外に撮影をしにでかけます。
5分の作品をつくることが目標!
幸い、ほんとうにいい天気でした!(よすぎ)














彼も、なにやらアップで撮っている。











インタビューをしている人も!









開催中の写真展で、訪問者の撮影、インタビューを試みているNさん。













なかなか、いい構えです!






映画のロケのようですね!















さてさて、部屋に戻って編集作業にはいります。









真剣です!














南出講師、きめこまかく、ひとりひとり指導してくれました。




四苦八苦しながら、なんとかウィンドーズのムービーメーカーで編集作業をします。


カットごとに簡単な題目をつけておくと、あとでそのカットだけ使えたりして、大変便利。フィールドノートのトピックごとのネタ、みたいなものでしょうか。





実際にフィールドにいたら、いるあいだにこのリストづくりだけでも、しておくとかなり便利だ!と南出講師。

なるほど。ふつうのフィールドノートでも、現地にいる間に少しでもPCに打ち込んでおくと、帰国したときにはやく仕事が始められます。

記憶が新しいうちに、ささっと現地で基礎的な作業をしておく、というのは鉄則ですね。

参加者には、講師からカットごとのリストのファイルがプレゼントされました!


そしてなんと、それぞれの作品を全員が発表する上映会までたどりつきました!!!
東京外大内で自販機を探す旅、外大内の駐輪禁止について、私の研究室訪問、開催中のケニアの写真展について、とってきたフィールド(バリ)での葬送儀礼のフィルム編集、、などなど。

終わったら、夜の7時半。でもみんな楽しんで、あっというま。





 充実していました、ありがとうございます!!
 今後、Fieldnetでみなで自分のフィールドについての作品をもちより、交換しあうのもいいですね。楽しみです!
 さっそくに、この夏休みにフィールドで撮ってきて、編集しましょう。
中級コースも引きつづきできたらいいですね!
<写真撮影:里見龍樹 (Fieldnet登録者)>

2010年7月20日火曜日

FIELD+no.4発売 Fieldnet特集あり!


AA研で出している広報誌『Field+』という雑誌、ご存知ですか。
Fieldnetの力づよい協力者、星泉さん(AA研・チベット語)が編集長、私は副編集長です。
「Field」がタイトルのとおりキーワードですので、Fieldnetとも連携しながらやりたいと思っています。
今回はとくに
◎特別企画
フィールドワーカーのためのネットワークFieldnetへようこそ! --椎野若菜
という記事があります。フィールドネットの誕生~現在まで、構築委員が語っています。
お楽しみに!大きな本屋には店頭に並んでいます!本屋さんでのお申込み、出版会へのお申込みも受け付けています。

また、末尾にトークイベントのお知らせも載せますので、ぜひお運びください。

=====『FIELD+(フィールドプラス)』no.4 2010年7月15日発売=======

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)から、世界各地の息吹を伝える新雑誌をお届けします。
多様な研究分野の垣根を超えて、世界のあらゆる地域をフィールドとする研究者たちの取り組みや経験を紹介。
〈世界〉をさまざまな角度からみつめます。第4号は、巻頭特集「東南アジア イスラームの現在」ほか、
好評のコーナー「フィールドワークって何?」「研究者の本棚」など、読みどころ満載です。

◎巻頭特集 東南アジア イスラームの現在(責任編集/床呂郁哉)
・「婚活」「離活」は誰がする? --森正美
・来世はイスラーム、現世は? タイ南部にひろがるイスラーム復興運動 --小河久志
・ジャワのモダンなヴェール --塩谷もも
・イスラーム主義政党は変質したのか? インドネシアにおける福祉正義党の発展と適応 --見市建
・ミンダナオの忘れられた戦争 「モロ」の知られざる闘い --床呂郁哉
・心を平静に保つ方法 紛争状況にある南タイのムスリムの日常生活 --西井凉子
・ハラール産業は世界を変えるか? グローバル化に挑戦するイスラーム圏東南アジア --富沢寿勇
・イスラーム金融 イスラームとお金を同時に追求する存在 --福島康博

◎フィールドワークって何?「見る」
・南極の内陸で見たもの --亀田貴雄
・身体をつかって見る 岩木川、春のウグイ漁 --曽我亨
・歩いて見る、描いて見る 建築史学者のフィールド調査 --新井勇治

◎フィールドノート
・喜望峰に立つ中国系新移民 --王維

◎フロンティア
・人を動かす見えない力 「人口密度ポテンシャル」が語るもの --梅川通久

◎特別企画
・フィールドワーカーのためのネットワーク Fieldnetへようこそ! --椎野若菜

◎研究者の本棚
・輝ける奇書の奥行き --真島一郎
・動きのある文化 --本條晴一郎

◎Field+CINEMA
映画を「フィールドワークする」? --深尾淳一

◎フィールドワーカーの鞄 --クリスチャン・ダニエルス

◆入手方法◆
『FIELD+』は、no.3から東京外国語大学出版会を通じて市販しています(税込500円)。
お求めはお近くの書店にお申し込みください。
市販化される以前に発行されましたno.1とno.2につきましてはご希望があれば
無料にて配布いたしますので、編集部(field-plus@aa.tufs.ac.jp)宛にお問い合わせください。
なお、部数に限りがありますので、配布はおひとりさま各号一部とさせていただいております。

バックナンバー
no.1 特集「シングルで生きる」2009年1月刊行 http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/field-plus/1
no.2 特集「フュージョンする中国系移民」2009年7月刊行 http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/field-plus/2
no.3 特集「ムスリムの生活世界とその変容」2010年1月刊行 http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/publications/field-plus/3
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刊行を記念して、 7月30日(金)、神田神保町にてトークイベント
FIELD+café を開催しますので、ぜひお越しください。

今回のトークイベントでは、本誌巻頭特集「東南アジア
イスラームの現在」の著者の一人であり、イスラーム金融論、
マレーシア地域研究を専門とする研究者、福島康博さん(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)
産官学連携研究員)をお招きし、イスラーム金融についてお話いただきます。
トークのあと、ご来場のみなさんが福島さんとやりとりできる時間ももうけます。
イスラーム金融って何?と思った方、どうぞお誘い合わせのうえ、お気軽にお越しください。

■FIELD+café 東南アジアのイスラームを知る■
「信仰と金儲けは両立するか?―浸透するイスラーム金融」
ゲスト:福島康博(東京外国語大学AA研 産官学連携研究員)
司会:西井凉子(東京外国語大学AA研 教授)

■福島さんからのメッセージ■
宗教というと、清貧であり、現世利益の追求を戒めているイメージがありますが、
聖典コーランは「神は商売を許す」と書いています。しかし、その後には
「利子を取るのを禁じた」と続きます。利子を取らずに利益をあげるイスラーム金融
について、マレーシアとインドネシアの事例を挙げながら、わかりやすく解説します。

■ご案内と申込方法■
日時:2010年7月30日(金)19:00-20:30(18:30開場)
場所:サロンド冨山房FOLIO
(東京都千代田区神田神保町1-3 冨山房B1)
料金:無料(要予約)
定員:40名
申込方法:
下記ウェブページの「お申し込み」をクリックしてお申し込みください。
http://kokucheese.com/event/index/3371/
電話・FAXによるお申し込みも受け付けます。
TEL: 042-330-5559 FAX: 042-330-5199 (東京外国語大学出版会)

※1杯200円でドリンクサービスあり(コーヒー・紅茶・オレンジジュース)。ドリンク持ち込み可。
※ご希望の方には『FIELD+』no.1とno.2をプレゼントいたします。
(会場でのno.3, 4の販売は検討中です。)

■FIELD+とは■
『FIELD+(フィールドプラス)』は、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
(通称AA研)発行の雑誌です(1・7月の年2回発行)。世界のあらゆる地域を舞台と
するフィールド研究の面白さを、豊富なカラー写真・図版を使って紹介します。2009 年
1月に創刊し、2010年1月発行の第3号より、東京外国語大学出版会から一般読者
向けに販売しています(税込価格500 円)。

■お問い合わせ■
FIELD+編集部 field-plus@aa.tufs.ac.jp