2010年2月3日水曜日

2010年1月30-31日Fieldnetワークショップ(合宿)@長崎大学

Fieldnetとしてはじめて、東京をでて長崎大をホストに、ワークショップを行いました!
前夜祭は長崎大ホストのhazamaさんのご両親のちゃんこ鍋やさん「楽風」で。
プログラムはこんなふうでした。http://fieldnet.aacore.jp/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5:ListSubBlogs/User:FieldnetOffice
翌日のトップバッターは、コアメンバーのFukuiさん。日本で最大の氷体の発見!にかんするご発表。 そして、自然地理における研究者ネットワークについて。
つづいて、コアメンバーのDaichiさんが、文理融合タイプの大型プロジェクトに参加した経験を。
午前の最後は、刺激的な秘宝館のお話をMyokiさん。

リーダー不在のバナナ研究ネットワークがつづく秘訣と魅力を、Satoさんが発表。
Onishiさんの、文理融合型についての研究のありかた、クリアな整理と方向性、将来のFieldnetに活かせるヒントを希望があふれていました!
hazamaさん、Imahoriさんのコメントにも熱がはいります。ケニア人留学生のOyooも日本、海外で学んだ人が帰国後どういった状況にあるかコメント。
みなさんのご発表、どれもこれもわくわくするものばかりでこうした知的刺激に、身体がまだほてっております(笑)。参加者サイズも、ちょうどよかったです。 また、なにかプロジェクトのアイディアがうかんだり、それにともなって別の分野からの人材やアドバイスがほしい!といったときに気軽に話せる場になれば、と思います。ラウンジでミーティングをする感覚の発表をくりかえしていく、そういった形もありかとおもいました。あのフィールドネットワークショップ/ラウンジで話そうかな、とひとつの場としてみなさんが使っていただければ、と思います。
Masudaさんのプロフィールに思わず笑いましたが私も、「文系理系を問わず、いろいろな分野の方との出会いと、真剣交際を望んでいます」ので、今後ともよろしくおねがいします。
ここで得た刺激と出会いが、次につながりますよう、願っています。またほかの方をそれぞれが、まきこんでいきましょう。

ホストの長崎大のみなさん、まことにありがとうございました!!
大先輩のMasudaさん、心から感謝。
***************MEMO********************

・氷体「大発見」の発表、氷河情報センターのHP(福井)
・机上で異分野の融合をはかるよるも、1つの事象、現象を多分野で共有し協働していく(石森)
・リーダーがいない、バナナのように気楽に「おもしろいから」集まる(佐藤)
・「若手研究者を育てる」画期的な国際的ネットワーク(杉山)
・Costep:サイエンスカフェなど、一般、異分野にむけてのアウトプットの仕方(杉山)
・「カラコルム」という場所にとことんこだわった、多岐にわたる調査とその方法(渡辺)
・分野横断型、院生もふくめた調査のありかた(渡辺)
・現地との関係性の苦労(渡辺)
・「アムール川」という地域と、「鉄」をキーワードに理理融合ですすんだプロジェクト(大西)
・多国間学術ネットワークの試み
・文理・理理・文文融合のための勉強会、個々人の研究者の研究嗜好/思考分類
・分野横断型のプロジェクトには合意形成のトレーニング
・分野横断/学際研究/文理融合のちがい
・目的にむかって、文理融合が必要にせまられるとき(目的の設定があり、そして方法論、思考法を考え共有する)・・・文理融合が目的ではない。
・利害等々もあるが、人間関係も重要、同じ方向にむいていくには議論の仕方、そのプロセスが重要。
・「文理融合」というラベルがよくない。思考の枠組みの違いはあってよい。(坂本)
・大型プロジェクトの場合は、リーダーの資質によるところがおおい(坂本)。できれば理系で心の広い人がいい(増田)。
・お金がつきると関係がなくなるのはさみしい。新しい学問領域をつくるなら、続けていくことが
重要。つづけていくうちに、ものの見方ができていくかもしれない。
・1人、文理融合ができる人がいると、うまくいくのでは。いまの教育システムにはあわないことが多くてつらい。
・分野が異なる者同士が1人の学生を育てる苦労/そこから学んだこと
・人類学はフォーマット化できない調査法(いわゆる)質的調査、時間とエネルギーがかかる。しかしこれをどうにか生かすことはできないか?
・情報の代表性をいうのは難しい。しかし、それは文脈を丁寧に徹底的にかくことによってカバーできる(増田・波佐間)。
・フィールドデータを共有して楽しむ。
・いわゆる科学は代表性を重んじる。しかし、地球科学においては、地域によって歴史を背負った固有性があることがわかっており、これまでの科学のアプローチでは難しいこともわかってきている。
→人類学をはじめとする社会科学と方法論、アプローチについて議論すると新たな展開が期待??(大西)
・思考の導き方を、現地の研究者・知識人から学ぶことも忘れてはならない。フィールドという場、地域へのこだわりを大事にし、論はそのあとで。(波佐間)

<フィールドネットのこれから>
・中国など、しばしば政策が変わる。最新情報をのせるようになるといい。(大西)
○○地域にいってきました、こうでした、と地域ごとに書く場所。
・カウンターパート、プロの山屋さんなどの紹介(渡辺)
・現地の研究者、学振PDなどの同窓会をたちあげ、ネットワークをつくった(波佐間)。今後、さまざまな地域で行うと、日本人調査者とのコラボの機会の可能性が高まるのでは(椎野)?
・研究アイディアノート:こんな感じでコラボができたら!こんなことが知りたい!と書き込む欄(大西)
・国ごとの、小さなネットワークがつくれるようなしくみ(ページ)があるとよい(佐藤)
・研究報告会などについてのせるフォーマットがあるとよい(蓮井)
・ただ誘う、というのではなく、役割(書き込み)依頼などすると、参加する意義があるように思えてよいのでは(今堀)
・wiki講習会をやろう。その場で打ち込みもしてもらう。研究会と併設するのもよし。
wikiの構造をしると、それをいかして論文がかける、と学生には教える→Fieldnetでもそうやって講習をやろう(澤柿)
・このままいくと、フィールドサイエンス学会になりそう(佐藤)