2010年10月10日日曜日

東大考古学研究室訪問!!


2010年10月4日、TakuroくんとともにFieldnet登録者のお一人でアクティブに研究活動をなさっているKondoさんのところを訪ねました。東大の博物館に隣接している考古学研究室。月曜だったので、あいにくしまっていましたが、すてきな研究室の雰囲気に、まず感動。


これぞ、研究室、といういい雰囲気。さいきんの整いすぎたオフィスのような研究室とはちがう。いい研究ができそう・・研究室にいらしたIshii Ryutaさんは、最近作ったという琉球士族の屋敷門(19世紀 首里)の模型が沖縄の博物館に展示されている、と教えてくれました。なるほど、考古学とは模型もつくるのだ・・


縄文土器の破片をつなぎあわせる作業もしていました。
考古学をするには、スケッチ、製図も美しくできねばなりません。(ワークショップでもやってもらうのもいいかも)



お尋ねしたKondoさんは、考古学の分野でも積極的にGISをとりいれようとしている方です。なかなか、これまでの「伝統」もあって大変そうでもありますが、たしかにGISを使うからこそ、みえてくること。使えることは積極的にやっていこう!という姿勢に大共感。これまで、研究者の頭のなかにしかなかった情報を可視化しようというのだから、すごい。遺跡の場所をプロットしているそうです。東京の遺跡分布をPC上でみせてもらいましたが、すごい。。こんなに遺跡があるとはびっくり。2600はあるそうです。開発するたびに遺跡がでてきて、そして記録をとってきた結果だとか。それでも、小平あたりはまだ手掛けられておらず、偏りがあるようでした。



日本で遺跡が発掘されると文化財として記録され、遺跡地図もあるとか。16000箇所にのぼる旧石器時代の遺跡の記録もあり。しかし、紙媒体に記録として刊行されているだけなので、それをデジタル化していくにはなかなかの根気が・・・記録するときに、デジタル化も、という慣例ができるといいなあ、と思うのですが。簡単ではなさそうです。


また私が感動したのは、オマーンでの発掘調査に参加された際のお話。フランス人の地形学者らとも協力関係を築きながらの調査。遺跡を掘っていると、全体像が分からない。ということから、竿の先にデジカメを設置、地面には青いペットボトルのキャップをちりばめてマーキングし、とにかく少しずつずらしながら撮影。そして、そのあと合成・・すばらしい全体像がみえる写真ができていました。
こうしたお金をかけないテクの教授も、またしたいものです。

私とTakuroさんだけがお聞きするだけではもったいない。またKondoさんも、GISを使って共有できる研究、異分野との連携にも積極的。Fieldnet Loungeなどでお呼びしたいと思います!

ありがとうございました!

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